ERPC、Solana Geyser gRPC共有エンドポイント(シカゴ/ファーポイント)を強化。米国全域で安定性とスループットを向上
ERPC、Solana Geyser gRPC共有エンドポイント(シカゴ/ファーポイント)を強化。米国全域で安定性とスループットを向上

ELSOUL LABO B.V.(本社:オランダ・アムステルダム、代表取締役CEO:川崎文武)と Validators DAO は、ERPC の Solana Geyser gRPC 共有エンドポイントにおいて、シカゴ(Chicago)およびファーポイント(Farpoint)リージョンのノード増強を実施しました。
北米を中心に、グローバル全体でアクセス需要が急速に拡大しており、これにより米国全域での通信安定性とスループットが大幅に向上しました。
北米を中心に、グローバル全体でアクセス需要が急速に拡大しており、これにより米国全域での通信安定性とスループットが大幅に向上しました。
今回増強されたノードには、最新の第5世代 AMD EPYC を搭載したハイパフォーマンス構成を採用。
従来比で処理性能とスループットの両面がさらに向上し、より高速かつ安定したデータ処理を実現しています。
従来比で処理性能とスループットの両面がさらに向上し、より高速かつ安定したデータ処理を実現しています。
背景
ERPC は、Solana ネットワークにおける通信経路の最適化を継続的に進めています。
北米地域ではシカゴ(Chicago)を中心にアクセスが増加しており、同リージョンは米国の東西を結ぶ中核ハブとして機能しています。
北米地域ではシカゴ(Chicago)を中心にアクセスが増加しており、同リージョンは米国の東西を結ぶ中核ハブとして機能しています。
ファーポイント(Farpoint)は、各リージョンから地理的に離れたリソースや、接続元が特定しづらいノードの通信を担当するための拠点です。
遠距離ストリームほど負荷が高くなるという特性に対応するため、ERPC の gRPC では常に ping 値を計測し、最短経路となるロケーションを自動選択しています。 その上で、ローカルでの試験運用ノードや、主要リージョンいずれからも遠いノード、あるいは不正アクセスや異常通信の恐れがあるノードをファーポイント側に集約・隔離することで、全体のスループットと負荷耐性を高める構成を実現しています。
遠距離ストリームほど負荷が高くなるという特性に対応するため、ERPC の gRPC では常に ping 値を計測し、最短経路となるロケーションを自動選択しています。 その上で、ローカルでの試験運用ノードや、主要リージョンいずれからも遠いノード、あるいは不正アクセスや異常通信の恐れがあるノードをファーポイント側に集約・隔離することで、全体のスループットと負荷耐性を高める構成を実現しています。
今回のノード増強により、安定性と処理効率の両面で、北米を中心にグローバル全体の性能向上を実現しました。
技術アップグレードの詳細
- 第5世代 AMD EPYC CPU 採用による処理性能の向上
- gRPC ノードの同時接続処理数を拡張
- 負荷分散アルゴリズムの最適化によりピーク時トラフィックの安定化を実現
- 高速ストリーム転送時のメモリ効率を最適化
- 北米地域におけるレイテンシ均一化と再接続時の安定性向上
これらのアップグレードにより、リアルタイムデータストリーミングや高頻度トランザクション処理など、レイテンシが重要なアプリケーションで特に効果を発揮します。
DoubleZero接続とシカゴの戦略的位置

今回の拡張とあわせて、シカゴ(CHI)からソルトレイクシティ(SLC)、ロサンゼルス(LAX)を結ぶ100Gbps専用線ルートが稼働しました。
これにより、米国中西部から西海岸にかけての通信経路が強化され、広範囲で低レイテンシかつ安定したデータ伝送が可能になりました。
これにより、米国中西部から西海岸にかけての通信経路が強化され、広範囲で低レイテンシかつ安定したデータ伝送が可能になりました。
シカゴは、東海岸のニューヨーク方面とも主要ネットワークを介して高速に接続されており、アメリカ大陸の中央ハブとして、東西双方のトラフィックを最短経路で中継する位置にあります。
DoubleZeroとは

DoubleZeroは、SolanaのバリデータやRPCノード同士を専用の光ファイバーで直結するネットワークです。 一般的なインターネット経路で起こりやすい混雑や経路変更の影響を抑え、最短ルートでデータを伝送します。
CoinbaseやGalaxyなど、200を超えるバリデータがこの専用線に参加しており、Solana全体の安定化と高速化を支えています。
ERPCではこのネットワークを通じて、SWQoSエンドポイントやShredstream、gRPCなどを運用し、より低レイテンシな通信環境を実現しています。
ERPCではこのネットワークを通じて、SWQoSエンドポイントやShredstream、gRPCなどを運用し、より低レイテンシな通信環境を実現しています。
DoubleZero: https://doublezero.xyz/
Solana RPC Bundle プラン

多くの開発者はまず WebSocket や Geyser gRPC から Solana のリアルタイムストリーム活用を始めます。すでにデコードされたデータを扱えるため導入が容易で、実装例も豊富で学習コストが低いからです。
一方で、プロはより高速な Shredstream を使います。現在のアプリを gRPC で安定稼働させつつ、より高速な Shreds の恩恵を並行開発で取り込むという実務的なニーズが強く、Bundle はこの需要を満たします。
これまで「もっと速いコネクションに挑戦したい」のに、環境整備やコストの壁で踏み出しづらい状況が続いていました。
Bundle では本番利用を想定した RPC と gRPC のコネクションを持っていれば、それよりも安い価格で Shredstream がセットになります。むしろ安くなるパック料金設定により、導入の心理的な障壁を取り除きました。
まずは RPC + gRPC でベースアプリを素早く構築し、その同じ環境の中で Shredstream を学びながら高性能化に移行できます。強者は Shredstream 単体で processed と confirmed の両方のデータを直接取り込みますが、そのためには独自にカスタマイズしたクライアントの開発が必要です。Bundle はまず Shredstream を確実に受け取れる経路を用意することで、この高度なステップへの橋渡しをします。
Bundle の gRPC もフィルター制限がなく、プロダクトの開発中は RPC の Devnet と Testnet にも対応します。
Solana 開発のスタートに最適であり、そのまま本番運用へスムーズに移行できる実戦的なプロダクトです。
導入や移行のご相談は Validators DAO 公式 Discord より受け付けています。
- Validators DAO 公式 Discord: https://discord.gg/C7ZQSrCkYR
ERPC、Validators DAOが解決する課題
- RPC環境で発生しがちなトランザクション失敗やレイテンシ変動
- 多くのインフラプロバイダーによる性能制限
- ネットワーク距離が通信品質に与える影響の大きさ
- 小規模プロジェクトほど高品質インフラへアクセスしづらい状況
私達は、オープンソース開発を支援するSolana NFTカードゲームプロジェクト Epics DAO の開発過程で、高品質かつ高速なSolana開発環境が容易に手に入らないという課題に直面しました。そこで独自のプラットフォームを構築し、その知見を基盤として ERPC や SLV を提供しています。
金融分野のアプリケーションは特にミッションクリティカルであり、遅延やエラーは直接ユーザー体験に影響します。分散したバリデータや Web3 特有の構造が重なり合う Solana 開発では全体像の把握が難しく、多くのプロジェクトが遅延や不安定さに悩まされてきました。
私達は必要とされる高性能な開発基盤を提供し、Solana エコシステム全体の開発体験とユーザー体験の向上に貢献していきます。ERPC も SLV も、その一環として位置付けています。
- ERPC公式サイト: https://erpc.global/ja
- SLV公式サイト: https://slv.dev/ja
- elSOL公式サイト: https://elsol.app/ja
- Epics DAO公式サイト: https://epics.dev/ja
- Validators DAO公式Discord: https://discord.gg/C7ZQSrCkYR