ERPC、人気のハイパフォーマンス VPS がフランクフルト・アムステルダム・ニューヨークに再入荷 — なぜ ERPC の VPS は Solana で速いのか

ERPC、人気のハイパフォーマンス VPS がフランクフルト・アムステルダム・ニューヨークに再入荷 — なぜ ERPC の VPS は Solana で速いのか

2026.03.28
ELSOUL LABO B.V.(本社:オランダ・アムステルダム、代表取締役 CEO:川崎文武)および Validators DAO が運営する ERPC は、人気の高いハイパフォーマンス VPS 各ラインナップが、フランクフルト・アムステルダム・ニューヨークの主要 3 リージョンに再入荷したことをお知らせいたします。
ベアメタルサーバーよりも気軽に導入できるハイパフォーマンス VPS は、Solana 開発者のスタートアップ環境として高い人気を誇り、ERPC プラットフォームで最も利用数の多い製品カテゴリです。在庫が減少傾向にあった主要リージョンへの再入荷により、すぐにご利用を開始いただけます。

なぜ ERPC の VPS は Solana で速いのか

一般の VPS が Solana で遅い 3 つの構造的理由

「フランクフルトにサーバーを置いたから速いはず」「大手クラウドだからパフォーマンスは問題ないはず」— この思い込みが、Solana における本来のパフォーマンスを遠ざけています。
一般の VPS やクラウドが Solana で遅い理由は 3 つあります。
1. パフォーマンス制限
データセンターのインセンティブ構造は、顧客のパフォーマンスを最大化することではなく、電力とネットワーク帯域のコストを抑えることにあります。顧客のパフォーマンスが上がっても、データセンター側の収益が増えるわけではありません。そのため、市販の VPS は省電力・パフォーマンスセーブ機能が有効な状態で出荷されることが一般的です。CPU C-state による動的な省電力制御、CPU ガバナーのデフォルト設定、ネットワークスタックの保守的なパラメータ — これらが積み重なり、ハードウェア本来の性能を出し切れない天井を形成しています。
2. ネットワーク距離
Solana において大事なのは、リージョンの名前ではなく、Solana バリデータネットワークとの物理的な距離です。フランクフルトにサーバーがあっても、Solana バリデータが密集するデータセンターとの間にパブリックインターネットの多段ホップが入れば、レイテンシは大きく悪化します。クラウドベンダーの仮想化レイヤーとネットワーク抽象化は、この距離をさらに遠ざけます。同じ「フランクフルト」でも、Solana ネットワークとの実効距離には数倍の差が生まれ得ます。
3. プロダクト設計 — 汎用前提の冗長化
汎用 VPS は、万が一のデータ保証を優先するプロダクト設計を採用しています。ディスクの冗長化、ミラーリング、レプリケーション — これらはデータ保全には有効ですが、冗長化のためにリソースを割くほど、アプリケーション処理に使えるリソースが減少し、レイテンシが増加します。1ms を争う Solana の高頻度処理では、この汎用前提の設計がそのままパフォーマンスの天井となります。

ERPC の VPS は、この 3 つをすべて解消している

ERPC のハイパフォーマンス VPS は、Solana で速度を出すことだけを目的に設計されています。
パフォーマンス制限の排除 — CPU C-state の無効化、CPU ガバナーの performance 固定、カーネルパラメータの最適化、ネットワークスタックのチューニング、メモリ設定の最適化。省電力・パフォーマンスセーブに関わるすべての機能を排除し、ハードウェアの性能を最大限に引き出す構成を採用しています。先日実施した全ラインナップ対象のパフォーマンスブーストでは、P99 レイテンシで 150〜200ms の改善が観測されています。
Solana ネットワークとのゼロ距離通信 — ERPC の VPS は、Solana バリデータが密集するプレミアムデータセンター内に配置されています。同一プラットフォーム内の内部ネットワーク経路による近接通信により、バリデータとプライベートネットワークを共有し、パブリックインターネットを経由せずに通信します。しかも、この内部ネットワーク通信に追加課金は発生しません。ERPC プラットフォーム内の Solana RPC、Solana Geyser gRPC、Solana Shredstream、SWQoS エンドポイントとの通信を、ネットワーク追加課金なしで利用できます。
スピード最優先のプロダクト設計 — サーバー側のリソースは 100% パフォーマンスに集中させ、データの安全性はサーバーの外部で担保する設計です。SLV Backup と ERPC Global Storage の組み合わせにより、E2E 暗号化されたバックアップをサーバーの外に常時保持できます。パフォーマンスとデータ安全の両立を、プロダクト設計のレベルで解決しています。

ベンチマーク比較 — 同世代 CPU・同一リージョンでの実測

設計思想の違いは、数値に表れます。同じ AMD Turin(EPYC 第 5 世代)CPU、同じアムステルダムリージョン、同じ OS(Ubuntu 24.04)、同じ 4 vCPU クラスという条件で、ERPC VPS++ と Google Cloud c4d-standard-4 のベンチマークを比較しました。
ERPC VPS vs Google Cloud ベンチマーク
  • CPU スループット — ERPC は約 1.93 倍高い(sysbench, 4 threads)
  • メモリ帯域 — ERPC は約 3.17 倍高い(STREAM Triad, 4GiB)
  • ストレージ IOPS — ERPC は約 16.56 倍高い(fio 4K randread QD32)
  • ストレージ P99 レイテンシ — ERPC は約 25.72 倍短い(fio 4K randread QD32)
同世代の CPU を使っていても、パフォーマンス制御、ストレージ構成、システム全体のチューニングによって、これだけの差が生まれます。特にストレージ性能の差は桁違いであり、Solana のブロックデータ処理やスナップショット操作に直接影響する性能領域です。
ERPC は研究開発成果を継続的にプラットフォームへ反映しており、今後も性能改善を続けていきます。

再入荷ラインナップ

EPYC VPS 料金表
フランクフルト・アムステルダム・ニューヨークの主要 3 リージョンに、EPYC VPS 全構成が再入荷しています。
  • VPS(€42/月) — 1 vCPU / 4GB ECC DDR5 / 10GB NVMe4 / 10Gbps × 2
  • VPS+(€78/月) — 2 vCPU / 8GB ECC DDR5 / 20GB NVMe4 / 10Gbps × 2
  • VPS++(€128/月) — 4 vCPU / 16GB ECC DDR5 / 50GB NVMe4 / 10Gbps × 2
  • VPS+++(€198/月) — 8 vCPU / 32GB ECC DDR5 / 100GB NVMe4 / 10Gbps × 2
すべての構成において、4.15GHz 以上の高クロック EPYC CPU、ECC DDR5 メモリ、NVMe4 SSD、10Gbps × 2 ネットワークを備え、ERPC プラットフォーム内通信無制限に加え、プラットフォーム内の近接通信を標準で利用できます。
ベアメタルサーバーの€298〜398/月と比較して、€42/月から始められることが、導入しやすさにつながっています。SLV の移行機能により、必要に応じてベアメタルへのスケールアップもワンコマンドで完結するため、小さく始めて成長に応じてスケールする運用が可能です。

爆速スナップショットダウンロード — 運用コストを構造的に削減

ERPC プラットフォーム上では、スナップショットの爆速ダウンロードが可能です。
Solana バリデータや Solana RPC の運用において、最も時間がかかりコストとなるのがスナップショットのダウンロードです。一般的なパブリックネットワーク環境では、条件次第で 15〜20 分程度かかることがありますが、ERPC 上では数分で完了します。
特に、Indexed RPC(AccountsDB を含むフルインデックス RPC)の起動では、一般的なパブリックネットワーク環境でスナップショットのダウンロードだけで 2 時間以上を要するケースがありますが、ERPC 上では大幅に短縮されます。
スナップショットダウンロードは、初回セットアップだけでなく、障害復旧・バージョンアップグレード・構成変更のたびに発生する日常的な作業です。この作業が数分で完了することの累積的なインパクトは非常に大きく、運用にかかる時間コストを構造的に削減します。

Epics DAO バリデータ — 世界 3 位のパフォーマンスに到達

ERPC の SWQoS エンドポイントおよび Epic Shreds の配信元として運用している Epics DAO バリデータは、2026 年 3 月時点で Solana バリデータの中で世界 3 位のパフォーマンス(スコア 99.93)に到達しています。
ERPC プラットフォーム上に VPS を配置することで、この世界トップクラスのバリデータとプライベートネットワークを共有できます。バリデータの改善は、SWQoS エンドポイントの品質向上に、そして Epic Shreds の配信速度の向上にそのまま反映されます。
バリデータの成長とともに、プラットフォーム全体が速くなり続ける — これが ERPC の構造的な強みです。

SLV — 移行もバックアップも、小さく始めることも

小さく始めやすい環境を整えた

パフォーマンスを上げたいからといって、簡単に移行が進むとは限りません。現在の環境からの移行に伴うリスクと労力が、改善への障壁になることは少なくありません。
SLV は、この障壁を取り除くために設計されています。SLV Migrate Linux は、ワンコマンドで Linux 環境をまるごと移行先にコピーできます。SLV Backup は、AES-256 の E2E 暗号化バックアップを自動化し、万が一の際もワンコマンドで復元できます。
Linux 環境を無理なく移行できる基盤が整っているからこそ、小さいリソースから始めるという選択肢が生まれます。€42/月の VPS でスタートし、スケールが必要になったら上位の VPS やベアメタルにワンコマンドで引っ越す。試してから決められる環境を、私たちは整えました。

AI エージェントで、すぐに運用を開始できる

SLV v0.13 では、slv onboard で環境をセットアップし、slv c で AI Console を起動するだけで、Solana バリデータ・RPC の運用を自然言語で始められます。CLI のコマンドを覚える必要はありません。
ERPC の VPS と SLV の AI エージェントの組み合わせが、Solana 開発における最速かつ最も運用しやすい基盤を提供します。
SLV 公式サイト: https://slv.dev/ja

ERPC — インフラのコストを削減し、戦略とコードに集中する

煩雑で時間のかかるインフラへの投資は、本来の開発速度を損なう隠れたコストです。
パフォーマンスチューニングの調査、データセンターの選定と監査、ネットワーク経路の検証、スナップショットダウンロードの待ち時間 — これらのすべてが、戦略とコードに集中すべき時間を奪っています。
ERPC は、プラットフォーム上にデプロイするだけで、最速の通信条件、最適化済みの構成、Solana に特化したチューニング、爆速スナップショットのすべてが最初から手に入る環境を提供しています。データセンターに関する深い知識がなくとも、最速の環境を手にすることができる — これが ERPC の設計思想です。
あなたは、インフラではなく戦略とコードに集中してください。インフラは ERPC に任せてください。

5 年連続 WBSO 承認

ELSOUL LABO は、オランダ政府の研究開発支援制度 WBSO において 2022 年以降 5 年連続で承認を受けています。超低遅延を前提とした Solana RPC インフラの研究開発、バリデータ配置・運用オーケストレーションの自動化に関する研究を継続しており、その成果は直接的にプラットフォームのパフォーマンス改善に反映されています。
R&D の成果は積み重ねであり、改善の角度は時間とともに大きくなっています。

次世代の選択肢 — AS200261 Solana 特化データセンター

ELSOUL LABO は、RIPE NCC より自社 ASN(AS200261)の付与を受け、Solana 特化のトップティア新データセンターの開設を進めています。最新世代の AMD EPYC 第 5 世代、AMD Threadripper PRO 第 5 世代(9975WX 等)、NVMe 第 5 世代で統一されたハードウェア構成に加え、自社 ASN による最適なネットワーク経路設計を実現します。
来月のオープンを予定しており、VPS を含むすべてのプラットフォーム製品のさらなる高速化の基盤となります。初期ロットは予約完売となっておりますが、次回入荷分以降はウェイトリスト順にご案内いたします。

お問い合わせ

ハイパフォーマンス VPS および ERPC に関するお問い合わせは、Validators DAO 公式 Discord にてサポートチケットを作成ください。
Validators DAO 公式 Discord: https://discord.gg/C7ZQSrCkYR
ERPC の公式情報および各種プランは以下のサイトでご確認いただけます。
ERPC 公式 Website: https://erpc.global/ja